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子どもの最善の利益のための看護師と保育士の協働と連携に関する研究
https://fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp/records/2000195
https://fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp/records/2000195a69b2f98-3c7e-400c-b67f-088f924ab078
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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![]() |
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Item type | 成果報告書(1) | |||||
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公開日 | 2025-03-10 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 子どもの最善の利益のための看護師と保育士の協働と連携に関する研究 | |||||
言語 | ja | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 子どもの権利 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 子ども最善の利益 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 保育士 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 看護師 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 協働 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 専門職連携 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 絵本 | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_18ws | |||||
資源タイプ | research report | |||||
著者 |
杉野, 寿子
× 杉野, 寿子× 田中, 美樹× 吉川, 未桜× 吉田, 麻美× 池田, 孝博 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | (1)小児病棟における看護師と保育士の協働と連携 全国80ヶ所(看護師2240、保育士168)に対して行った郵送による無記名自記式の「看護師お よび保育士の専門職連携に関するアンケート調査」結果をもとに、小児病棟における看護師と 保育士の協働と連携について、分析を行った。 ①看護師と保育士それぞれの業務内容の現状分析 小児病棟における看護師と保育士の業務については、業務内容の現状について因子分析の結果、10因子が抽出され、職種間で因子構造に差がみられたものもあった。因子間分析では、日常生活援助や病棟生活支援業務が相談業務、遊び支援やプレパレーション等の実施に影響していることが分かった。日常生活支援と遊び支援において、職種間による傾向や遊びの捉え方の差が明確となった。また、看護師の補助的役割を担っている保育士ほど、本来の専門性を活かした子どもとの関わりの実施ができていない状況にあり、お互いの専門性の理解の必要性が示唆された。 ②看護師と保育士の連携・協働の現状分析 看護師と保育士の協働の困難は両者ともに感じているが、より保育士の困難感の方が多く感じていることが明らかとなった。両者の間の協働の認識には大きなズレがあり、保育士が保育よりも病棟業務や看護業務の補助を担っているのに対し、保育には看護からの協働がほとんどないなど、看護師-保育士間の協働での相互性・対等性に偏りがあった。異なる専門職として「対等」「互いに」協働する風土は十分でないと考えられた。また、看護師に、入院中の子ども達に対する病棟保育を担う保育士の役割・遊びの重要性についての理解不足や、保育士の専門性や存在の意味に対する認識不足、異なる専門職として協働するにあたっての情報共有不足があることが示された。両者が互いに尊重し合い、対等な立場で、子どもの最善の利益のために協働する風土の醸成が必要である。 ③新型コロナウイルス感染拡大による影響 上記①②と同じ調査結果を用いて、新型コロナウイルス感染拡大による様々な制限を余儀なくされた小児病棟において、入院中の子どもたちの生活を守る上での困難感に関する自由記述について、質的データ分析ソフトMAXQDA2022を用い分析した。その結果、「面会」「制限」「プレイルーム」「こども・患児」「家族・きょうだい」「ストレス」「さみしさ」など16カテゴリーが抽出された。感染予防のための面会やプレイルーム使用などの「制限」が、子どもの入院環境や精神面に影響し、「ストレス」や「さみしさ」につながっていることが示された。このような制限下で、看護師や保育士はそれぞれの専門的な立場から、面会方法や遊びの工夫などを試行錯誤しながら、子どもの入院生活を支え、子ども権利擁護や家族支援に努めていることが分かった。 (2)入院中の子どもの権利と家族のQOLに関する課題 入院経験のある子どもの保護者2名へのインタビュー調査を行った。インタビューによる具体的な回答内容から、4つのカテゴリー【付き添い家族の院内生活と影響】【入院中の子どもの生活と影響】【家族や周囲への影響】【病院への苦情・要望の関連によるストレス】を見出すことができた。入院中の子どもは極端に制限のある生活により子どもの権利擁護の面で課題が大きいことが示唆され、付き添い家族にとっても心身にストレスのかかる大きな負担が生じていることが明らかとなった。子どもの育つ権利に大きく関連している課題が多いことに加え、「病院のこども憲章」に即していない状況が明らかとなった。 (3)本学看護コースとこどもコースの学生の共同実践 専門職連携教育の一環として、人間社会学部こどもコース学生と看護学部学生共同で、幼稚園等で「幼児への健康教育プログラム」を実践する予定であったが、2022年度も引き続き、新型コロナウイルスの感染状況の影響により幼稚園等への訪問・実践ができなかった。そのため、本学の看護師および保育士のそれぞれの養成課程に所属する学生による「絵本プロジェクト」を立ち上げ、互いの専門性を発揮し協働しながら、入院中の子どもが治療や検査等を乗り越える準備のための絵本(子ども向け医療絵本)を制作し、2024年3月に2冊の絵本が完成した(3冊目は試作品の校閲中である)。 絵本製作終了後に、プロジェクトに参加した学生への効果を分析するためアンケート調査を実施しており、職種間の協働や連携における効果の分析結果を公表する予定である。 |
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言語 | ja | |||||
bibliographic_information |
ja : 福岡県立大学研究奨励交付金成果報告書 ページ数 21 |