@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000097, author = {岩橋, 宗哉 and IWAHASHI, Motoya}, journal = {福岡県立大学心理臨床研究 : 福岡県立大学大学院心理教育相談室紀要}, month = {Mar}, note = {本論文では、文学、民俗学等の知見を踏まえつつ、対象関係論的精神分析の観点から、古事記中巻の仲哀記を検討した。  タラシナカツヒコは、言事一致の神のコトの真偽を主体的に吟味するために、現実の事に目を向け、コトと事を比較検討した。これは、コトから事を分化させて、事象間の相互作用を理解し真実を求めようとする<私>の誕生を意味している。しかし、それで事全体を理解できるのではない。見た事によって事全体を判断する主体的な<私>は<私を超える>モノや未知の領域を否認している。ところで人々は、未知の領域に対して、信じられるコトを常に求めているが、言事一致のコトの論理に対する信念ではなく、コトが言-事に分化した世界における信の様式についても論じた。それは、未知の領域に対して、必ずしも現実化するとは限らないがよいものとして人々に信じられる希望を共有するという様式である。また、タラシナカツヒコと対照的に皇位継承したホムダワケは、下巻以降の始祖的な天皇として神に祝福される存在として描かれていることも示した。}, pages = {47--54}, title = {境界領域で<私>が形成される物語としての古事記中巻(Ⅴ) -仲哀記:コトの吟味のために事の世界を主体的に確認する<私>の誕生-}, volume = {6}, year = {2014}, yomi = {イワハシ, モトヤ} }