@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000096, author = {岩橋, 宗哉 and IWAHASHI, Motoya}, journal = {福岡県立大学心理臨床研究 : 福岡県立大学大学院心理教育相談室紀要}, month = {Mar}, note = {本論文では、文学、民俗学等の知見を踏まえつつ、対象関係論的精神分析の観点から、古事記中巻の景行記を検討した。  景行記は、<モノ>神的性情を自ら内に抱えながら、天皇によって<語り出されたコト>を現実化するための役割を担った境界的人物ヤマトタケルが、内側にある<私を超えた>モノである欲動を制御しつつ、外側の<モノ>神とそれを祀る者を服属させてゆく物語である。垂仁記で誕生した<私>が以下の点でさらに形成される過程が示されている。<私>の内側にあるモノである欲動を<語り出されたコト>によって制御すること、<語りだされたコト>に対して主体性を獲得すること、<語り出されたコト>の背後に<私>に向けられた「相手の内側での私の存在」という問いを発見すること、その問いに対しては、離別と再会を繰り返して互いによい存在として認識してゆくことにより乗り越えられること、<私>に対して<私を超えたモノ>が存在し、それを軽視することは死につながること、どのようなよい対象であっても<私>は離別せざるをえないことである。}, pages = {33--45}, title = {境界領域で<私>が形成される物語としての古事記中巻(Ⅳ) -景行記:主体的な<私>の誕生と<相手の内側の私の存在>についての問い-}, volume = {6}, year = {2014}, yomi = {イワハシ, モトヤ} }