@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000082, author = {麦島, 剛 and MUGISHIMA, Go}, journal = {福岡県立大学心理臨床研究 : 福岡県立大学心理教育相談室紀要}, month = {Mar}, note = {行動薬理学的妥当性は,表面妥当性,構成概念妥当性,予測妥当性の3つによって評価されるのが一般的であり,動物モデルの開発においてこれらの妥当性の確保が重要である。アルツハイマー病の脳の病理学的特徴は,細胞外の老人斑と細胞内の神経原線維変化である。老人斑は,Aβ前駆タンパク質(amyloid-beta precursor protein APP)が2種のセクレターゼにより切り出されたAβ40およびAβ42でおもに構成される。APP遺伝子またはプレセニリン遺伝子の変異によりAβ42が多く産生されてAβ40を巻き込みながら老人斑が形成される。またタウタンパク質遺伝子の変異によりタウタンパク質が過リン酸化されると微小管が神経原線維変化を起こす。これらの変化によりアセチルコリン作動性神経が損傷されやすい。アルツハイマー病のモデル動物としてマウス・ラット等の齧歯目をはじめとする哺乳類,ゼブラフィッシュ,キイロショウジョウバエ,C. Elegans(線虫の一種)など幅広い種が用いられる。モデル作成プロセスは,①老化,②人為的脳損傷,③薬物投与,④遺伝子改変,⑤環境誘発性ストレスに分類できる。このうち②には,脳外傷または切除による方法,人為的にAβを増加させる方法,虚血再灌流による方法などがある。④は近年の遺伝子技術の進歩により発展したモデルであり,アルツハイマー病に関連するAPP遺伝子,プレセニリン遺伝子,タウタンパク質遺伝子を単独または複合して改変したモデルがある。①~⑤はそれぞれに利点と問題点があるため,複数のモデルで総合的に検討することが望ましい。}, pages = {67--75}, title = {アルツハイマー病の動物モデル―高齢期の生理心理学における研究法の一方向性―}, volume = {7}, year = {2015}, yomi = {ムギシマ, ゴウ} }