@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000077, author = {岩橋, 宗哉 and IWAHASHI, Motoya}, journal = {福岡県立大学心理臨床研究 : 福岡県立大学心理教育相談室紀要}, month = {Mar}, note = {この論文では、よい対象との同一化の前提条件であるよい対象との共通基盤-よい自己-(Klein,1955)を確信していく過程に影響を与える要因として、対象の不在に対する防衛、α機能、羨望、病理構造体、結合対象の諸概念を取り上げて概観し、それらの関連について検討した。 よい対象との共通基盤―よい自己―は、原初的な愛情関係の中で体験されるが、全体としての自己の認識の芽生えとともに、よい対象が自己と異なることを認識せざるを得ず、対象の不在に対する防衛、羨望、自己愛的な病理構造体の要因によって、共通基盤は見失われる。また、羨望により、よい対象は悪い結合対象となる。しかし、よい対象が結合対象の中にあって、よい存在としてα機能を提供し続けることが、“異なる”存在であるよい対象との間に共通基盤を見出し、それを確信することにつながる。そのような過程を経て結合対象は、自己が、“異なる”よい対象に同一化して取り入れ、自己と“異なる”対象との間でよいものを創造するための基盤となる創造的な結合対象となっていく。以上について考察した。}, pages = {3--19}, title = {対象との同一化を創造的に機能させる基盤としての結合対象へ―よい対象との失われた共通基盤を求めて―}, volume = {7}, year = {2015}, yomi = {イワハシ, モトヤ} }