@misc{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000633, author = {杉野, 寿子 and 田中, 美樹 and 吉川, 未桜 and 池田, 孝博 and 中原, 雄一 and 吉田, 麻美}, month = {Mar}, note = {(1) 保育士および看護師の専門職連携に関するアンケート調査「小児医療現場における保育」について、全国80ヶ所(看護師2240、保育士168)へ郵送による無記名自記式のアンケート調査を実施した。回答があったのは看護師427(回収率19.1%)、保育士76(回収率45.2%)であった。小児病棟における看護師と保育士の業務について、それぞれの業務内容の因子構造より、遊びの支援において専門性の特徴が明確となった。看護師の遊び支援は、遊びのための時間を設けるのではなく、検査や処置の際などに看護専門業務の傍らで行うものとして捉えている可能性があり、保育士は制作活動など、時間をかけて、空間や環境を共有し、子どもの遊びに関わっている傾向がある。業務内容の因子間相関より、子どもの日常生活援助に多く関わっている看護師ほど家族の相談を受け、病棟生活支援やプレパレーションを実施している傾向にあった。一方、病棟生活支援を行っている保育士ほど行事等運営を行っていない。これは、沐浴など病棟生活を支援する業務は時間を要することが多い。そのため、病棟生活支援に関われば関わるほど、保育士の専門性を生かせる行事等の準備ができなくなっている可能が示唆された。看護師と保育士の協働については、看護業務は看護師・保育士ともに協働していると考えられたが、保育業務に関連する協働についての因子寄与率が低く、保育業務に対する看護師側の協働はあまり意識されていないことが示唆された。また、看護師と保育士が協働する体制や、保育士がカンファレンスに積極参加する土壌があればあるほど、保育時間や行事・環境づくりなどにも看護師が積極参加する協働ができており、施設や病棟によって差が生じていることも考えられた。 (2) 入院中の子どもと保護者の入院環境の実態について把握するため、入院経験のある子どもをもつ保護者2名へのインタビュー調査を行った。インタビューによる具体的な回答内容から、大きく4つのカテゴリー【付き添い家族の院内生活】【入院中の子どもの生活(子どもの育つ権利の保障)】【家族や周囲への影響】【病院への苦情・要望の関連によるストレス】を見出すことができた。入院中の子どもは極端に制限のある生活により子どもの権利に大きな課題が多いことが示唆され、付き添い家族にとっても心身にストレスのかかる大きな負担が生じていることが明らかとなった。子どもの育つ権利に大きく関連している課題が多いことに加え、「病院のこども憲章」(1988 年にヨーロッパ12 ヶ国の病気のこどもの福祉に関わる団体によって共同で採択された)に即していない状況が明らかとなった。 (3) 本学の保育士・看護師養成の学生による共同実践として、幼児園等で「幼児への健康教育プログラム」を実践する予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況の影響により幼稚園等に訪問して実践することができなかったため、学内において、看護コースの学生(以下、看護学生)4名とこどもコースの学生(以下、保育学生)3名で合同学習会を実施した。  双方の学生とも、自身の得意な知識や技術を改めて認識するとともに、互いの専門性の大きさに気づき合い、看護師と保育士の協働の必要性を実感する機会となったとの感想が多く、有意義な交流の機会となった。}, title = {子どもの健康と保育に関する専門職連携の模索 -医療及び保育の現場での実態調査と養成校の実践-}, year = {2023}, yomi = {スギノ, ヒサコ and タナカ, ミキ and ヨシカワ, ミオウ and イケダ, タカヒロ and ナカハラ, ユウイチ and ヨシダ, アサミ} }