@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000367, author = {西岡, 健治 and NISHIOKA, Kenji}, issue = {2}, journal = {福岡県立大学人間社会学部紀要, Journal of the Faculty of Integrated Human Studies and Social Sciences, Fukuoka Prefectural University}, month = {Mar}, note = {桃水野史訳『鶏林情話春香伝』は翻訳において、大きく二つの操作が行われている。一つは「削除」「縮小」で、これらは翻訳紹介上、日本人にマイナスだと考えられた部分である。他は「挿入」「改変」で、前者とは反対に、新たに書き加えなどをすることがプラスとなると考えられた部分である。「削除」「縮小」は、同類表現の反復や登場人物の行動規範からの逸脱部分で行われ、ストーリーの単純化のためや、勧善懲悪小説としての枠組を鮮明にするために行われた。しかし、これによって、韓国的な「家」の様子や「庭」、韓国独自の詩歌、一筋縄ではいかない下人たちの個性が失われたように思う。「挿入」と「改変」では、文化的障壁を乗り越えるためや、不合理な内容を改変することで、日本人に一層分かりやすい作品にしている。また、掛詞の使用に見られるように、韓国の古典文を当時の文体にまで創り上げ、削除・縮小で失ったものを除いても、春香伝の魂を失わない価値ある翻訳となっている。}, pages = {15--33}, title = {日本における『春香伝』翻訳の初期様相 -桃水野史訳『鶏林情話春香伝』を対象として-}, volume = {13}, year = {2005}, yomi = {ニシオカ, ケンジ} }