@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000351, author = {芋川, 浩 and IMOKAWA, Yutaka}, issue = {2}, journal = {福岡県立大学看護学研究紀要}, month = {Mar}, note = {近年高齢化社会を迎えつつある日本において,医療施設や介護施設以外での医療や介護を必要とすることは多くなりつつあるように思われる.その際,医療・介護施設での専門従事者が行う場合とは異なり,医療・介護と全く関係のない職種経験者が自宅などで自分自身もしくは家族により医療行為が行われることが必要となってくると思われる.特に,高度な医療技術が必要とされる場合のみ病院など専門施設での医療行為が行われ,比較的簡単なものは自宅などで専門職以外の人が簡易医療行為を行うというようなすみ分け的な分担もなされつつある.たとえば,簡易な血統測定やそれに伴う注射穿刺と前処理としてのエタノール綿による消毒(disinfection)などがその一例として挙げられよう。しかし,高齢者は免疫機能が衰えているため,通常では問題にならない細菌などに対しても十分な注意が必要な場合も多く,簡単な注射穿刺や怪我に対しても適切な消毒を施すことが必要である.現在,簡易の消毒として,70%エタノール綿がよく用いられているが,エタノールに過敏な方やアトピー性皮膚炎の患者のようにエタノールなど有機溶媒の使用に注意が必要な人も多く存在する.そこで,本研究では,高齢者でも比較的容易に手に入れられ,抵抗なく利用できる消毒剤の候補の検討をおこなった.その際,高齢者が自宅でも容易に行えることも重要な検討条件とし,本研究では,70%エタノール綿に代わるものとして,これまでに殺菌効果(microbiocidal efficacy)があると言われている「食酢」を検討することとした.各濃度の酢を準備し,各濃度での「食酢綿」の消毒効果(disinfectant efficacy)を70%エタノール綿の消毒効果と比較しながら検討した.その結果,「100%原液食酢綿」でも70%エタノール綿(98.9%)と同程度の消毒効果があることがわかった.食酢は食べることもできるものであり,スーパーなどでも簡単に手に入るうえ,薬などの使用に抵抗を示す高齢者にも受け入れやすいものであるため,在宅での日常および緊急の消毒に簡易に使われうる有用なものであると思われる.}, pages = {34--39}, title = {表皮上の細菌数は酢による処置で大幅に減少する}, volume = {7}, year = {2010}, yomi = {イモカワ, ユタカ} }