@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000346, author = {文屋, 俊子 and BUNYA, Toshiko}, issue = {1}, journal = {福岡県立大学人間社会学部紀要, Journal of the Faculty of Integrated Human Studies and Social Sciences, Fukuoka Prefectural University}, month = {Dec}, note = {イタリア中北部、フィレンツェの南60km に位置する丘上城塞都市シエナは、中世から続く競馬の祭典パリオで世界に知られている。1995年に世界遺産に登録された歴史地区は、市壁に囲まれた丘の上の旧市街で、いまもシエナ県の中心市街の機能を果たしながら、中世そのままの姿を保持している。この街を魅力的にしているのは、旧市街を17に分割する地区(コントラーダ=町内)ごとに集まる市民が、年2回のパリオに優勝することを熱望し、歓喜に咽ぶ祭典を何世紀にもわたって続けてきた、いわば「中世が生きている街」に出会えるからである。  日本の地域と引き比べてみると、一般に私たち日本人はヨーロッパの小都市や地域での愛郷心や参加意識の強さに圧倒される。しかし、シエナでも他の地域でも、市民たちは理念としての市民意識よりも、虚栄心や対抗意識に語りかける世俗的な仕掛けのもとに地域社会感情を再生産しているといえるのではないだろうか。  今夏、短期滞在したシエナで、2001年から参与観察を試みている地区が思いがけず優勝した。地区と住民のパリオ前後を追いながら、資料収集の成果の一端を示し、地域参加の原動力を探り、地域アイデンティティの問題を考えたい。}, pages = {77--89}, title = {イタリア地方都市の地域社会と地縁組織(2) -シエナ市民のアイデンティティ-}, volume = {14}, year = {2005}, yomi = {ブンヤ, トシコ} }