@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000253, author = {松枝, 美智子 and MATSUEDA, Michiko}, issue = {2}, journal = {福岡県立大学看護学部紀要}, month = {Mar}, note = {この研究の目的は, 精神科超長期入院患者の社会復帰援助が成功する要因を明らかにすることであった. 対象者は日本版治療共同体に勤務する6人の看護師であった.データは半構成的な質問によって収集され,帰納的に分析された.12の主要な要因が抽出されたが,この論文ではシステムの要因3つに焦点を当てて論じる.要因は以下の通りである. 1.直接的に社会復帰を促進する場や仕組みがある.  1)退院の場を開拓する,2)患者を退院に動機付ける為の場や仕組みがある,3)患者が生活技能を学ぶための場や仕組みがある,4)退院の場への移行を容易にするための場や仕組みがある,5)家族と退院について十分話し合うための場や仕組みがある,6)患者中心のフォローアップのための場や仕組みがある. 2.間接的に社会復帰を促進する場や仕組みがある.  1)ミーティング中心の治療環境にする,2)病院を地域と同様の環境にする,3)仲間作りをする. 3.チームやチームメンバーの成長を促進する仕組みがある.  1)患者と対等になるための場や仕組みがある,2)患者を一対一で深く診るための場や仕組みがある,3)全てのメンバーの連携を促進するための場や仕組みがある,4)全ての場がグループメンバーの学びを促進する場である,5)患者を退院に動機付けるための場を評価の場にする.  この研究から以下のことが示唆された.一つ目に重要なことは,看護師が患者は潜在的な能力や他者を援助する能力を有していると認識し,その能力を引き出すシステムにすることである.二つめに重要なことは,看護師が提供したケアを患者が評価するシステムを作ることである.最後に重要なことは,システムが効果的に機能するためには,患者からの意見や考えをシステムに反映させていくことである.}, pages = {80--91}, title = {精神科超長期入院患者の社会復帰援助が成功するシステム上の要因:日本版治療共同体の実践の分析から}, volume = {2}, year = {2005}, yomi = {マツエダ, ミチコ} }