@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000241, author = {神谷, 英二 and KAMIYA, Eiji}, issue = {2}, journal = {福岡県立大学人間社会学部紀要, Journal of the Faculty of Integrated Human Studies and Social Sciences, Fukuoka Prefectural University}, month = {Jan}, note = {本論文は、ベンヤミン『パサージュ論』を手がかりに新たな哲学的記憶論を構築するための第1研究と位置づけられる。この論文の問いは、「遊歩者は集団の夢からどのようにして目覚めるのか」である。遊歩者とは、ベンヤミンが「19世紀の首都・パリ」に見出した、目的をもたずに街路を彷徨う人物像であり、それは「観察する人」であると同時に「陶酔する人」でもある。そして、「集団の夢」とは、進歩を信じてやまない19世紀という時代の集合的意識が見る夢である。群衆は、この夢から目覚めることはないが、遊歩者には「弁証法的形象」を構成しうる商品を通路として、「認識が可能となる今」である覚醒の瞬間が到来しうる。この覚醒は、「想起のコペルニクス的転回」と呼ばれ、「歴史的唯物論」による歴史を構成する「歴史学の新たな弁証法的方法」となる想起でもある。そして、遊歩者は「歴史の主体」になりうる存在者でもあることが明らかになる。}, pages = {67--79}, title = {遊歩者・記憶・集団の夢 -ベンヤミン『パサージュ論』による記憶論構築のために-}, volume = {17}, year = {2009}, yomi = {カミヤ, エイジ} }