@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000184, author = {神谷, 英二 and KAMIYA, Eiji}, issue = {2}, journal = {福岡県立大学人間社会学部紀要}, month = {Jan}, note = {本研究は全体で3部からなり、 「幼年時代の記憶は集合的記憶とどのように関わるのか」という問いに対して、ベンヤミンの思索を手がかりに考察を行ってきた。第3部である本稿では、残された課題である「記憶の帰属・記憶の主体」と「追想の時」について探究した。まず、「記憶の帰属・記憶の主体」の考察では、リクールによる仮説を援用し、 「幼年時代の記憶の主体」と「集合的記憶の主体」について解明した。前者については「せむしの小人」との関わりが描き出され、後者については「非人称」の他者であることが分かった。次に、「追想の時」とは「書き留める者の現在」が「現在時」となった瞬間であることが明らかとなった。そして最後に、これまでの考察をもとに、幼年時代の記憶と集合的記憶の関係は、根源への門となる一回性と反復性の弁証法的関係であることが明らかとなり、当初の問いに対して最終的な解が与えられた。}, pages = {35--46}, title = {幼年時代の記憶と集合的記憶(3)}, volume = {21}, year = {2013}, yomi = {カミヤ, エイジ} }