@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000133, author = {尾形, 由起子 and OGATA, Yukiko and 山下, 清香 and YAMASHITA, Kiyoka and 楢橋, 明子 and NARAHASHI, Akiko and 伊藤, 順子 and ITO, Junko}, issue = {2}, journal = {福岡県立大学看護学研究紀要}, month = {Mar}, note = {目的:保健所保健師が在宅医療推進に向けてのケアシステムを構築するための働きかけと保健所が主体として実施しているネットワーク会議運営の調整技術を検討することを目的とした。方法:対象事業は、A県内の4ヶ所の保健所で実施している在宅医療推進を目的としたネットワークづくりに向けた活動事業と地域の関係多職種(医師、薬剤師、訪問看護師、保健師、ケアマネージャー等)が連携を図るための会議(以下、協議会)である。研究協力者は、保健所保健師4名である。保健所保健師の経験年数は平均23.3年であった。データは、地域概要と協議会概要およびインタビュー内容は、在宅医療推進に向けてのシステム構築方法に対する考えと保健所が主体として実施しているネットワーク会議運営に対する考えとした。結果:研究対象とする4つの保健所のなかで一箇所以外はがん拠点病院がなく、全国と比較した場合、一箇所の保健所管内で人口10万対の訪問看護ステーション数が少なかった。対象事業である協議会開催回数は、年間1回〜2回であり、会議委員数は13名〜16名であった。地域在宅医療を推進させるためのシステム構築に対する保健所保健師の考えは、7つのカテゴリーが抽出された。地域診断として【地域での在宅医療の実態を把握する】、【個別事例より地域全体のシステム上の課題を見つける】、その地域診断過程において、保健師自身も個別の困難事例を通して【在宅医療を推し進めるための自分自身の意識を高める】ことから始めていた。地域全体をみわたし、【地域内の多職種間が結びつくように働きかける】こと、【住民に在宅での療養が可能であることを知らせる】ことであった。行政の立場にあることからは、【保健所機能を活用して、在宅医療のしくみをつくるように働きかける】こと、【在宅医療をすすめるためにより効果的な方法を探る】ことであった。協議会の企画運営に対する保健所保健師の考えは、8つのカテゴリーが抽出された。【地域の関係機関を通して、在宅医療の実態を把握する】、【統計と事境から在宅医療のニーズを抽出する】ことから始まり、目的を共有し【同じ課題に取り組む仲間として関係を構築する】こと、【協働できる関係者をキーパーソンとして協議会委員に選出する】こと、協議会運営は、【在宅医療推進の具体的な目標を設定する】こと、そして【在宅医療推進における保健所事業の位置づけが分かるようにする】ことであった。さらに、【方向性を定めて会議が展開できるようにする】こと、【在宅医療推進における関係者の動きから会議の評価を行う】ことが抽出された。考察:在宅医療推進に向けてケアシステムを構築するためには、地域内の関係組織や職種を結びつけることが重要である。今回の調査では、【保健所機能を活用して、在宅医療のしくみをつくるように働きかける】こと、【在宅医療推進における保健所事業の位置づけが分かるようにする】ことが抽出された。保健所保健師は、在宅医療推進の取り組みにおいて保健所の機能を発揮させることを意図していたといえる。活動においては、既存資料と個別事例を関連づけて地域の課題を把握し、地域保健活動のサイクルを展開していた。そこでは、パートナーシップを形成する技術、ネットワーク構築する技術といった保健師の特徴的な技術を用いていた。在宅医療推進という新たな活動に取り組むにあたり、保健師は、他者へ働きかけると共に、個別の事例に触れることで自らの動機付けを行っていた。今後の在宅医療推進を発展させるためには、保健師の保健所での多職種連携会議を中心とした地域全体への働きかけが必要であると考えられた。}, pages = {53--63}, title = {地域在宅医療推進における保健所保健師の調整技術の検討 保健所での多職種連携会議に焦点をあてて}, volume = {10}, year = {2013}, yomi = {オガタ, ユキコ and ヤマシタ, キヨカ and ナラハシ, アキコ and イトウ, ジュンコ} }