@article{oai:fukuoka-pu.repo.nii.ac.jp:00000114, author = {神谷, 英二 and KAMIYA, Eiji}, issue = {2}, journal = {福岡県立大学人間社会学部紀要}, month = {Feb}, note = {本研究は、デリダの「灰」を忘却から救出することができるかどうかを解明するためのものである。その第一段階として、本稿では灰を忘却から救出しようとするときに現出する問題系を整理し、俯瞰する作業を行う。より具体的には、デリダの言う灰の存在様式を見定めた上で、「灰それ自体を忘却するとはいかなることか」を問うことが目標である。研究の結果、灰は「自らを与えつつ、存在の彼方にある存在」であり、「忘却の忘却」であることが明らかとなる。さらに、ドゥルーズの「消尽したもの」とナンシーの「記憶しえない記憶」の議論を参照しつつ、灰を忘却することの意味を探究し、その結果、灰を忘却することは、絶対的な非-回帰の形象を喪失することであり、それによって、日付と固有名をもつあらゆる経験は特異性の中に閉じ込められ、いかなる反復も不可能になり、すべての経験は我有化の回路に閉じ込められることになることが分かる。}, pages = {59--68}, title = {灰を忘却から救出するためのメモランダム}, volume = {25}, year = {2017}, yomi = {カミヤ, エイジ} }